タロットを入手したら
- 蜜blog
- 2018年3月23日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年4月29日
先日、タロット占いを始めるというお客さまから、「カードを使いはじめる時にした方が良い事はありますか?」との質問を受けました。
これから始めようと言う方は、最初に書店で手に入るタロット占いの本やデッキ(カード)を入手されると思います。 私の手元にもタロットについて書かれた本が何冊かあります。
それら書籍を改めて見てみると、どれもカード解釈や成り立ちを書いた内容で、実技の説明はあっても使い初めのお約束について書かれていないですね。
確かに、使い始めに何かすべきなのか考えてしまうかもしれません。
お尋ね下さったお客さまにはちょうど鑑定中でもありましたのでその場で簡単に説明しましたが、質問下さった御本人以外にも有効な内容だと思いますので、今日はカードの使い初めのお話をしようと思います。

まぁ…なんでしょう、初めの儀式、みたいなものですね。
パワーストーンも、自分の元に来るまでに色々な人が触って来た縁を切る為に水やお香、太陽や月の光で浄めると言う浄化をするそうですが、カードも同じ事をします。
カードの場合は「浄化」というより、自分の魂を込める「魂込め」(たまごめ、と読みます)の意味合いが強いですが、前にも言いましたがカードは状況を映す道具であって、カードそのものが放っておいてもなんでも教えてくれる不思議なもの、ではないです。
そこを混同してしまうと、偶像に振り回されると思いますので御注意を。
では手元にすでに新品のカードがあると仮定して。 カードは箱から出して下さい。 書籍の付属カードの場合も同じく。
本や箱まで魂込めする必要はないですので、カードだけで良いです。
他に用意するのは蝋燭の「火」、蝋燭がなければ「お香」でも構いません。
蝋燭かお香に火を灯し、カードは火の上、またはお香の煙りをくぐらせます。
その時に、「ヨッド・ヘイ・バウ・ヘイ」と言葉を唱えてください。
それで完了。
「ヨッド・ヘイ・バウ・ヘイ」は、ヘブライ語YHWHです。
「YHWH」と書くとお気付きになる方もいらっしゃるでしょうが、ヘブライ語の神聖四文字(テトラグラストン)YHWHの音訳「ヤハウェ」です。
宗教上の問題等でユダヤ教由来の言葉を使いたくない時もある思いますので、言葉は略して下さって、カードを火の上にくぐらせるだけでも構わないと思います。
旧約聖書のユダヤの民の間では、神の名前をみだりに唱える事は禁忌とされていたそうで、そのため神聖四文字「YHWH」が本当はどういう発音をするのか、正しい所は既に失われてしまっているそうです。
世界史にも出て来るヤハウェやヤハヴェ、ヤーヴェ等は、後世の人間が音訳したものです。
ユダヤ教の神様は名を問われて「我在る」といった言葉を返していますから、現代の私達が相手を特定する時に使う「名前」とは意味合いが少々異なるのではと思いますが、ここでお話ししているのはタロットの使い初めに関してですから、ユダヤ~キリスト教関連の話は省略します。
「ヨッド・ヘイ・バウ・ヘイ」は、「私はここに在るから在る」とでも言いますか、「実在する全てのもの」をカードに降ろす意味があるとでも覚えて下さればいいでしょう。
タロットにも色々と流派があるようで、私が今回書いた以外の方法をとっている方もいると思います。 こういった儀式は不要と考える方もいるかと思います。
そのどれが正しくてどれが間違っているというものでもないですから、ここでは私が知っていて自分でも行っている方法を書いています。
参考にしていただければと思います。
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